こんばんは。管理人です。
今日も京都鉄道博物館の記事をお送りします。今回はこの博物館を訪れた目的である展示車両を紹介します。

本館の奥にある車両工場エリアに展示されたオヤ31形客車です。この車両工場エリアは営業線と線路が繋がっているので現役車両を展示することが可能です。今回やってきたオヤ31形は7月26日から8月14日までの展示期間でした。

オヤ31形は新路線の開業や電化を行なった際に架線柱や信号機などが建築限界(建造物が列車に当たらないために定められた範囲)に収まっているかどうかを測定するための車両で、測定時は矢羽根を車体の周囲に出して走る姿が特徴です。

測定用の矢羽根が無い側の車端部には車掌室があります。この形式自体が32系に属していて、窄(すぼ)まった車掌室付近に同系の雰囲気を感じられます。

車両の横には階段が設置されていて、車内に入ることが出来ました。展示期間中でも7月30日から8月4日までの6日間は車内の公開も行なわれていて、この期間中の比較的空いてそうな8月1日に訪れました。

淡緑色に塗られた内装や白熱電球に木張りの床板など、現代の車両には無い特徴がいくつも見受けられたのが新鮮でした。車両中央付近の測定機器がある部分が興味深い構造になっていました。

測定用の矢羽根の横には天窓があって、車内からも建築限界を測定する様子が見えるようになっています。矢羽根自体は車内からのびる構造になっていたのは意外でした。

天窓を上から眺めました。矢羽根の周辺は天窓やサーチライトなども付いていて物々しい雰囲気を感じるのが事業用車らしいです。

車両中央付近にあるランプには一つずつに番号が振られています。これは矢羽根が建造物に当たった際に該当する部分に対応する番号が光るようになっているようです。

車内から矢羽根を見た構図です。

車外から見ても矢羽根がかなり出っ張っているのがよく分かります。
普段は見られない事業用車の車内をじっくりと見学できました。この後もオヤ31形を見て回ります。次回もお楽しみに。
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- 2022/08/21(日) 23:02:44|
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