こんばんは。管理人です。今日も昨日に引き続き北陸・信越旅行記をお送りします。前回はJR七尾線に乗車して金沢駅に到着するところまでを掲載しています。

北陸鉄道浅野川線の北鉄金沢駅にやってきました。これから浅野川線の電車に乗車するのですが、運良く新型車両の03系に当たりました。写真では右側に写っている銀色の車両が03系です。

車内には製造銘板と譲渡に際しての改造銘板が取り付けられています。北陸鉄道03系は元東京メトロ03系の譲渡車両で、現役時代は日比谷線や直通運転を行なう東武スカイツリーライン、さらには東急東横線などで活躍していました。この車両の製造年は1994(平成6)年と地方私鉄に譲渡される車両としては大変新しい部類になります。
18m級車両の8両編成(片側3扉又は5扉)で運行されていた東京メトロ日比谷線の列車を20m級車両の7両編成(片側4扉)に置き換えて扉の位置を揃える目的で新型車両の増備が急ピッチで進められたために3扉車と5扉車が混在していた従来型の03系は早期の引退となりました。ほとんどの車両が製造から30年にも満たないうちに廃車されたものの、18m級のアルミ車体で塗装が不要である点や経年が浅い点などが活きて3扉車の一部がいくつかの地方私鉄に譲渡されることになり、現在は北陸鉄道の他に長野電鉄と熊本電鉄でも活躍しています。

車内の扉上に設置されている情報案内表示装置も東京メトロ時代から変わらず使用されています。

車内も東京メトロ時代から大きく変化していない感じでした。

北鉄金沢から1駅先の七ツ屋駅で地上に出ます。浅野川線はこの先終点の内灘までずっと地上を走ります。

終点の内灘に到着しました。この車両の番号は03-139と03-839で東京メトロ時代と同じ番号が用いられています。ちなみに北陸鉄道で活躍する03系は帯色が日比谷線のラインカラーであるグレーから他の北陸鉄道の電車と同じオレンジに変更されています。前面のみ赤帯を纏う長野電鉄3000系(元東京メトロ03系)にも同じことが当てはまるのですが、03系は暖色系の帯色が結構似合っているようにも感じられますね。

運転席の速度計の上にある「小8(新型車両よりも車体が短い18m級車両8両編成の意)」表記も残ったままになっています。
地方私鉄に旅立った03系は東京メトロでは8両編成で運行されていたうちの先頭車2両だけ(長野電鉄のみ3両編成)を譲り受けて改造の上使用されているのですが、モーターや制御装置などの走行機器類は元々の8両編成の中間車4両のみに搭載されていて先頭車は全てモーターの無い車両でした。「経年が浅くて車体の塗装が不要」が魅力の03系ですが、2両編成に短縮するとどうしても走行機器類の新設が必要で、更新時期を迎えている元のVVVFインバーター装置を中間車から先頭車に移設するわけにもいかず、改造の際にVVVFインバーター装置とパンタグラフは新しいものが取り付けられています。03系と同じ車両規格の地方私鉄はたくさんあっても、改造箇所が多く導入にかかる費用が高くなるために実際の譲渡が3社のみに留まっているところを見ると、規模の小さい地方私鉄では車両の更新がなかなか進まないという現状が見えてきます。

こちらは浅野川線内灘駅の駅舎です。駅前には系列の北鉄バスが乗り入れるバス停も整備されています。

新型車両03系と従来型の8000系(元京王3000系)です。しばらくの間は新旧車両が共に活躍しますが、最終的には全て03系に置き換えられるとのことです。
この後は金沢駅に戻り、次の目的地を目指したいと思います。この続きは明後日に掲載します。また見てください。
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- 2021/05/26(水) 23:26:35|
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