こんばんは。管理人です。今日は10月18日の活動記「関空アクセスきっぷを使ってみよう」の第4回をお送りします。今回の活動の主な目的である関西空港の第1ターミナルと第2ターミナルを結ぶ連絡バスを取材してきました。

ターミナル間連絡バスの運行は南海バスが受け持っていて、同社の空港営業所の車両が使用されます。この路線には写真の連接バスも充当されています。メルセデスベンツのCITARO-Gという車種で、日本では神姫バス(兵庫県)や西鉄バス(福岡県)などが同型の車両を運行しています。南海バスでは関西空港に訪れる人の数を考慮して輸送力を増強するためにこの連絡バスに定員の多い車両を充当しています。

第1ターミナルを出ると転回場内でほぼ180度向きを変えてから第2ターミナルを目指します。連接バスは2つの車体が幌で繋がれているのが特徴の車両で、180度も向きを変えると連接部の幌がとても大きく伸縮するので迫力があります。前の車体が首を振る動作もすごくダイナミックに感じます。

転回場を出ると左に曲がります。第1ターミナルのバス停を出るときに右に曲がった後すぐに左に曲がるので後ろの車体に乗車して前の車体が首を振る様子を見るのも面白いです。

この路線では連接バス以外に一般のバス車両も使用されています。前後に並ぶと連接バスの大きさが際立ちますね。

バス停掲出の時刻表です。航空機の発着が多くなる時間帯は7分間隔での運行で、朝は5分間隔になります。また、深夜時間帯にも1時間に1本の運行があります。本当に24時間動いている空港なのですね。

連接バスの車内です。車両の全長が18m超と大変長いので定員が約120名と多いのが最大の長所です。また、ターミナル間連絡バスで使用される車両には前の車体部分に大きな荷物置き場が設けられていて、スーツケースやボストンバッグなどがいくつも置ける広さがあります。走行中に転がることが無いように固定ベルトも用意されているので安全面も考慮されています。

車内の窓付近にある赤色の部品は非常脱出用ハンマーです。関西空港で見られる南海バスの連接バスは外国製の車両で、日本とは異なる保安基準下での使用を前提に設計されているので、海外では非常時は乗客自らがハンマーで窓を割って車外へ出ることが当たり前のようです。日本製のバス車両は乗降扉の無い側に非常扉が設けられていてそこから脱出するような設計が標準となっていますので、日本と海外の考え方の違いを感じることが出来ました。

こちらは連接バスではない一般のバス車両の車内です。ターミナル間連絡バス以外にも給油地区などへ向かう空港関係者用の路線で運用されることもあるので乗車定員を増やすために中扉より後ろの座席が横向き(鉄道車両でいうところのロングシート)になっています。国産メーカーのカタログ標準仕様には無い座席配置ですので新鮮に感じます。

ターミナル間連絡バスの車窓風景です。第2ターミナルに到着する直前に見える第1ターミナルを記録しました。乗車時間は約7分と短いです。
今回の活動では関西空港の今の様子を見ることが出来ました。国内線を中心に少しずつ活気を取り戻しているようにも見えますが土産物屋などの店舗が以前のような落ち着きを取り戻すにはまだまだ時間がかかるようにも思います。旅先では出来るだけお金を使うようにして景気回復に微力ながら貢献できればと思いました。
このシリーズの記事は次回が最終回となります。明日もこのシリーズの記事で更新します。また見てください。
- 関連記事
-
スポンサーサイト
- 2020/10/30(金) 23:12:49|
- 未分類
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0