こんばんは。管理人です。今日は模型製作記「エコノミーキットで近鉄特急を作る」の第2回をお送りします。今回から本格的な作業に入りたいと思います。

先日のアウトドアモデリングで得た実車資料です。阪伊特急基準で伊勢寄りの先頭車ク12510形は最近の改造で喫煙ルームが設置されています。法律の改正によってこれまでは可能だった座席での喫煙が受動喫煙を防止する観点から出来なくなったためにこのような形態に改造されていて、新型特急ひのとりの導入によって玉突きで置き換えが進められる12200系以外の全ての特急車の編成中に1つは設けられています。

ここからは車体の切り継ぎ作業に入ります。このキットは12400系を素組みで製作出来ますが、12400系と12410系では側面の窓配置も扉の位置も異なりますので改造します。

当初から4両編成だった12400系はモ12400ーサ12550ーモ12450ーク12500の組成でサとクにトイレ・洗面所が設けられているのに対し、デビュー時は3両編成で後に4両化された12410系はモ12410-サ12560-モ12460-ク12510の組成で先頭のモ12410と中間のモ12460にトイレ・洗面所が設けられています。ク12510には水周りの設備がないため妻面寄りの乗降扉が車端部に寄せられているのが12400系との外観上の違いで、製作にあたっては扉を移設する切り継ぎを行ないます。

切り出した扉部分のパーツを写真では矢印で示したように反対側の側面に移設します。このときに扉の横にある窓の真ん中が接合箇所になりますので他の窓と大きさが揃うように気をつけます。

扉を移設するときに横の窓の大きさに合わせて側面板の一部を切除しているために全長が3mm程足りなくなります。そうなると屋根が嵌らなかったり台車の位置がずれたりするので側面板を継ぎ足して対応するのですが、継ぎ足した部分を何とかして誤魔化そうということで喫煙ルームを作りました。実車は喫煙ルーム設置の際にその横の窓を小さく改造しているので、喫煙ルームとの間にある窓の無いスペースに側面板を継ぎ足して所定の長さを確保しました。扉の位置と窓の大きさや配置は変えられないので、あえて窓の無いスペースを作ることで継ぎ足したところを目立たなくする
偽装工作工夫をしました。

喫煙ルームの反対側は窓が無いのでプラ板を裏から貼り付けたあとにパテで埋める作業を行ないます。

実車はこんな感じです。ちょっどぐらい長くても分からないでしょう。どうせ模型だし・・・

引き続き他の車両も製作を進めます。明日は(父)の記事で更新予定です。また見てください。
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- 2020/10/16(金) 23:11:36|
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