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banbanさんの鉄道日記

京都在住の鉄道好きが送る活動日記です。

京都市バス小ネタ集(変わり種と今後の展望など)

こんばんは。管理人です。今日は京都市バスのネタで更新します。
元々ブログでは掲載する機会が少なく、鉄道乗りつぶしの進展に伴ってTwitter(@ban7310)でも話題にする回数が減りつつある京都市バスネタを久しぶりに掲載しようと思います。今回は6月から8月までの期間に撮影した市バスの記録の中からいくつかの話題をピックアップしていこうと思います。

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(6月6日撮影)

急行111系統の1551号車です。九条営業所(本所)が担当する観光系統の1つで、京都市内の有名観光地である二条城や金閣寺へのアクセス路線として機能しています。この系統は以前運行されていた二条城金閣寺Expressという路線に系統番号を付けるかたちで2019年春のダイヤ改正で新たに設定されました。停車停留所は西本願寺前・四条堀川・二条城前・堀川今出川・金閣寺道(きんかくじみち)・北野天満宮前と大変少なく、道幅の広い堀川通を快調に走行しながら全ての停留所に停まる他のバスを追い抜いて行くので速いです。

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(2017年10月撮影)

こちらが二条城金閣寺Expressとして運行されていた頃の記録です。当初は多客シーズンのみ臨時で走っていましたがのちに通年運行に変更され、さらに系統番号が付けられて現在に至ります。漢字表記の系統は日本語が不慣れな外国人観光客に対してわかり難いので、既に100,101,102,103(廃止済),104(廃止済),105,106,110の各番号があった急行系統の続番という意味と、異なる経路ながら京都駅から二条城や金閣寺にアクセスする急行101系統の補完系統という意味を込めて急行111系統と名付けられました。このときに四条堀川と堀川今出川が停車停留所に追加されて観光客だけでなく市民にも使いやすい路線に生まれ変わりました。

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(6月6日撮影)

特93系統の1510号車です。93系統は嵐山~(丸太町通)~錦林車庫(きんりんしゃこ)の区間を運行する路線で、起終点となる錦林車庫は有名観光地の銀閣寺が近いので嵐山と銀閣寺という観光地同士を結んでいます。この系統は梅津営業所(直営)が担当していて、営業所から程近い太秦天神川駅から嵐山までの送り込み運用として存在するのが特93系統です。
93系統に乗れば嵐山から銀閣寺まで1本のバスで移動できるのですが、嵐山から銀閣寺に行こうとして93系統に乗ったはずが錦林車庫に行かずに梅津営業所に帰る太秦天神川駅行きの特93系統だったという誤乗があったために同方面の特93系統は系統番号を「臨」と表示するように今年春のダイヤ改正から変更されました。観光客が太秦天神川行きの特93系統に乗りにくくなるようにして誤乗を減らそうという試みです。従来の93・特93系統の表示は一部の表示幕車には収録されていますが、[太秦天神川駅|臨] の表示が入っている表示幕車は無いので今年のダイヤ改正以降の93・特93系統はフルカラーLED車両限定運用となりました。

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(8月30日撮影)

201系統では中扉インターロック機能付き車両の充当がここ数ヶ月の間で頻繁に見られるようになり、この日は3027号車(2015年式)他4台が運用されていました。インターロック機能というのは中扉が完全に閉まっていない状態でアクセルを踏んでも加速出来ないようにする安全機構で、乗客が発車するバスに引きずられる事故を防ぐためにこの機能が付いている新しい年式の車両を幅広く充当しているものと思われます。
梅津営業所(直営)が本担当となる唯一の循環系統が201系統で、四条通~東山通~今出川通~千本通~後院通~四条通という経路で運行されるので四条烏丸や四条河原町などの繁華街と八坂神社などの神社仏閣が多く存在する東山通を結んでいます。

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(6月6日撮影)

201系統には車両運用の制約があって、運賃箱の横に乗継券発行機が付いている車両が201系統対応車両として扱われています。写真では前扉の窓から見える水色の箱がそれです。循環系統は遅れや給油等の理由で循環せずに途中で入庫となるケースがあって、時刻表や車両の行き先表示に記載の無い場合において後続の同系統に乗換を強いられる乗客が2回分の運賃を支払うことが無いようにされています。反時計周りの201系統の場合は運行拠点となる壬生操車場(みぶそうしゃじょう・四条大宮の隣の停留所で後院通沿いにある)で運行を打ち切る際に乗継券を発券して201系統と同じ経路のバスに乗り換えが出来ます。循環系統の途中入庫による乗り換えで乗継券を発券するのは201系統のみで、同じ循環系統でも他の営業所が担当する路線は乗継券を発券しないので、入庫するバスでは運賃を支払わずに降車して乗り換えた後のバスで1乗車分の運賃を支払う方式が採られています。

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(7月21日撮影)

33系統の1150号車です。洛西営業所(近鉄バス委託)が担当する路線で、洛西バスターミナル~阪急桂駅(東口)~京都鉄道博物館(梅小路京都西駅)~京都水族館~京都駅を結んでいます。平日の6時台と昼間、土休日の朝と夜間はかなり空いているので基本的にはサイズが小さめの中型車で運行されますが、小学生の遠足などで団体利用の申し込みがあるときや中型車が故障などで不足する場合には大型車が走ることがあります。この日は京都市西京区のキャラクター「たけにょん」をPRするために運行されている「たけにょんバス」の1150号車が充当されました。
西京区は竹林が多い地区ということで竹をイメージした見た目のキャラクター「たけにょん」が特製ヘッドマークと側面の広告枠に描かれています。横大路営業所(阪急バス委託)と洛西(近鉄)の各1台にヘッドマークが付けられて管轄の各路線で運行中で、運用は固定されていないので出会えるかどうかは運次第な部分もあります。この1150号車はたけにょんバスとなって以降33系統で走るのはこの日がおそらく初めてではないかと思われます。バスを使う日も使わない日も33系統は毎日見るので普段と違う車両が来ると嬉しいです。ちなみに33系統ユーザー歴18年目になりますが、空いている時間に土日の昼間が当てはまらないのは、沿線住民の通院・買い物などでの利用が多くなるためで、昼間の時間帯だけを見ると平日よりも土日の方が混んでいる印象です。

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(6月6日撮影)

5系統の3215号車です。5系統は九条営業所(分所)が担当しています。九条営業所には元から京都市交通局の直営だった路線と京阪バスに運行を委託していた路線を直営化した路線があって、5,特5,31,65,6,50,71,特71の各系統は京阪バスが市バスの運行受託から撤退するにあたって交通局が直営化した経緯があります。元の管轄が全く別だったので表示幕は直営用と京阪委託用で内容が異なっていて、完全直営化の後も車両の配置や運用が分かれているので本所(=元から直営、循環系統や観光系統など)と分所(=元京阪バス委託)というように使い分けをしています。乗務員さんは本所と分所を行ったり来たりするようですが、表示幕の車両はどちらかに配置が固定されるので配置の移動は車両数の調整でLED表示の車両がたまに動く程度です。
2022年度末まで継続して行なわれる予定の市バス全車両の行き先表示フルカラーLED化において、昨年度は行き先変更を伴う経路変更があった西賀茂営業所、幕の収録内容や装備の有無などによって異なる運用グループを出来るだけ纏めて運用の制約を少なくしたい梅津営業所、元京阪バス委託路線用幕を早く無くしたい九条営業所の車両に優先的に施工されました。今年度の物品購入に係る競争入札制度において、LED表示器は昨年度と同じく入札参加者の中で最も安い金額を提示したレシップ社が落札しましたので間もなく今年度分の改造施工車が現れる頃かと思いますが、九条営業所の車両は今年度も集中的に施工されるのではと予想しています。

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(7月23日撮影)

特4系統の959号車です。昨年度分の行き先表示LED化改造施工車146台のうちの1台で、この959号車と960号車・961号車(3台とも西賀茂営業所所属)は市バスの3桁登録車でLED化改造が施工された数少ない事例となります。市バス車両の行き先表示フルカラーLED化改造は2022年度末(2023年春)までに全車に施工完了とするべく既存車両への改造が毎年進められていますが、それまでに廃車にする予定の年式の古い車両に施工してももったいないので2023年度以降まで継続使用となる予定の車両を対象としています。したがって2006年式以降の4桁登録車(京都200か1000番台以降)を中心に改造が進められるのですが、新造車両数の関係で2005年式の3桁登録車の一部をLED化する必要性が生じたためにこのような形態になったものと思われます。元々台数が多い3桁車を全部置き換えるには相当な数の新車が必要になる上。流行のウィルスの影響で今年度は新車の数が減らされて58台導入に変わりましたので今後はかなり厳しい状況になることが予想されます。
ちなみに市バスの3桁登録車は989号車(京都200か989)まであって、2004年式~2005年式の中心的存在の800番台・900番台の車両はガスタンクの寿命の関係で耐用年数が15年以内と決められている天然ガス車と事故廃車の874号車を除き全車健在ですので見る機会が多いです。

今回の京都市バスの記事では個人的な予想も交えながら変わった車両運用や今後の展開などを書き出してみました。流行のウィルスの影響で観光系統を中心にバスの利用が大幅に減少する中で設備投資も行なわなければならない厳しい状況になりつつあります。今後の動向もしっかり追いかけたいと思います。明日は(父)の記事で更新予定です。また見てください。

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