こんばんは。管理人です。
今日も大分・熊本旅行記をお送りします。先月9日から11日の日程で熊本に行きました。今回から旅行最終日(1月11日)の内容に入ります。前回はJR三角線に乗車した様子を紹介しています。

旅行3日目は熊本市電の花畑町電停から活動開始でした。7時過ぎにホテルをチェックアウトしましたが、普段住んでいる京都市よりも日の出時刻が遅く、西の方へ旅行をしたことを実感しました。

早速熊本市電の乗りつぶしを始めました。熊本市電にはA系統とB系統の2路線があり、辛島町電停(からしまちょう)~健軍町電停(けんぐんまち)間では経路が重複しているので、一番最初に来たB系統の電車に乗車しました。やってきた電車は5000型の5014号車という車両で、現在は1編成しかない貴重な電車です。

車内から熊本城を見られる区間があります。その地域らしさを感じられる車窓風景はどこに行っても魅力的です。

新水前寺駅前電停ではJR豊肥本線と乗り換えができます。この前日に豊肥本線にも乗車しましたが、この駅で乗降する乗客はかなり多いように感じました。

今回乗車した5014号車は2車体連接構造の車両で、定員の多い車体は朝ラッシュ時間帯にその威力を発揮していました。
5000型の種車はかつて西日本鉄道の福岡市内線という軌道線で走っていた1000形という車両で、熊本には4編成が移籍しましたが他の3編成は既に引退しています。現在唯一残っている5014号車は数年前に大規模な更新工事が施工され、主要機器の更新やサービス機器(案内表示画面やICカードリーダーなど)の取り付けが行なわれたほか、座席の表地が貼り換えられているので車内は綺麗な状態です。

終点の健軍町電停に到着しました。現在の5014号車はかつての西鉄時代の塗装が復元されていて、渋い茶色がかっこいいと思いました。西鉄の福岡市内線・北九州市内線に在籍した1000形を由来とする車両は丸みを帯びた前面と3枚窓が特徴です。

西鉄の軌道線で活躍した連接車は広島電鉄にも譲渡されましたが、あちらは3車体連接構造に改造された上に走行機器も種車とは異なる吊り掛け駆動に交換されていますので、熊本市電の5000型は比較的原型に近い形態で走る貴重な存在です。

台車の形状が分かりやすい角度で記録しました。この5000型はカルダン駆動という種車由来の駆動方式が今でも使われていて、モーター音が大変静かで振動も少ないのが印象的でした。60年以上前に登場した初期の高性能路面電車の中で、現在も走り続けている車両は全国的に見ても少ないと思われます。ちなみに、この車両は大阪府の阪堺電車で今も活躍するモ501形と同世代で、あちらも初期の高性能車特有の大変静かな走行音が特徴です。

この車両は平日朝のB系統のみで運用されることが多いらしく、この日も健軍町ではB系統として折り返していました。この日の乗りつぶしの効率を考えて、健軍町からは熊本駅方面に向かうA系統に乗ることにしたので、ここで5014号車を見送りました。
この後も熊本市電の乗りつぶしは続きます。旅行記の続きは明後日にお送りする予定です。次回もお楽しみに。
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- 2023/02/21(火) 23:23:56|
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