こんばんは。管理人です。今週からしばらくの間、5,6月よりも管理人の更新頻度を上げて毎週日曜日に記事を出す予定です。
病気療養のために春頃から外での活動はしていませんでしたが、治療が完了したのでリハビリを兼ねて6月から近場での活動を再開しました。6月に入って最初の活動として京都市営地下鉄烏丸線の新型車両を見に行ってきました。

竹田駅のホームに入線する新型車両20系です。今年の3月に営業運転を開始しました。烏丸線の車両としては約25年ぶりの車両新造となるので、既存車両の10系とは全く異なるデザインが採用されています。ちなみに、20系の外装デザインは3種類の案の中から利用者などの投票によって決定されました。

20系の走行機器は既存車両10系のVVVF化改造車(車番末尾10~20)と各機器の形状がほとんど同じで、各機器の配置は両形式で異なるものの、モーターの音自体は両形式ともに似ています。しかし、車両構造の違いによるものなのか10系のVVVF化改造車の方が走行音が静かに感じました。

20系は6月末現在では2編成のみですが、計画では令和7年度までに全9編成を増備して、登場から40年以上が経過した10系の初期車(写真左、車番末尾01~09)を置き換える予定です。

20系の車内は首都圏の私鉄車両に見られるような雰囲気で、座席袖の仕切りや貫通扉がガラス張りになっています。

両先頭車には「おもいやりスペース」として、座席の代わりに立ち掛けスペースを設置することで大きな荷物を持って乗車する際にも使いやすいように工夫がなされています。座席数が減ってしまうのが欠点ですが、車両の中央部に腰掛けて窓の方を向くという電車は関西では新鮮に感じます。

立ち掛けスペースに設けられた小窓部分には京都の伝統産業素材が展示されていて、3月から営業運転に入っている第1編成(車番末尾31)では竹田・奈良寄りに西陣織、国際会館寄りに京友禅の作品がそれぞれ展示されています。また、6月から営業運転に入った第2編成(車番末尾32)ではこの部分の展示物が異なっているようです。

両先頭車の運転室との仕切り壁に設置される車番プレートと局名標記銘板にはこちらも京都の伝統工芸である「京象嵌(きょうぞうがん)」の技法が活用されています。細かい模様が表現されているのが特徴で高級感のある見た目になっています。

中間車の一部のつり革には和装などに用いられる「京くみひも」を北山丸太に巻き付けた特製の鞘(さや)が使用されています。

車内案内表示装置は大型の液晶画面が二面並んだものが全ての扉上に設置されていて、画面が大きいので烏丸線の全15駅を並べて表示出来ます。20系が登場する前に車内案内表示装置の設置を完了させた10系のVVVF化改造車では、5駅先までを表示する小型の画面が千鳥配置となっていますので、それと比較すると新型車両では混雑時などでも見やすいようになっています。

20系では乗降扉全体が烏丸線のラインカラーになっているので、駅のホームから扉の位置が分かりやすいように配慮されています。
少しずつ編成数が増える予定の烏丸線20系の今後の活躍に期待したいと思います。
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- 2022/07/03(日) 22:49:47|
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