こんばんは。管理人です。
今日も静岡県乗りつぶしシリーズの記事をお送りします。前回は大井川鐵道の金谷駅での記録を紹介しています。

金谷駅から乗車するのは7200系です。千頭寄りの先頭は東急7200系オリジナルのダイヤモンドカットと呼ばれる多面体の形状が特徴です。この7200系は東急電鉄からかつて青森県に存在した十和田観光電鉄に譲渡されて、廃線からしばらくして大井川鐵道にやってきた経歴を持っています。

大井川鐵道にはモハ7204とモハ7305の2両が在籍していて基本的には2両を連結して走るようですが、電車が不足する時は2両を切り離して1両ずつ運行することで編成数を確保するらしいです。なお、連結する際には追設の切妻先頭部とダイヤモンドカットの先頭部が向かい合わせになります。ちなみに、モハ7305の千頭寄りのみ赤帯がありません。
また、現在の車番は十和田観光電鉄に譲渡される際に付けられた番号で、東急時代はデハ7211(モハ7204)とデハ7259(モハ7305)でした。7200系の0番台は日立製電装品、50番台は東洋電機製電装品をそれぞれ使用していますが互いに連結して走ることは可能で、実際に乗車すると異なるモーター音が混ざって聞こえるのが不思議な感覚でした。

前面表示幕の対照表です。乗務員室内にありますが、2両を連結する際には貫通幌を通すので連結面からこれを見る事が出来ます。普通と急行の幕が収録されていて、家山・川根温泉笹間渡・駿河徳山など途中駅の行先も入っています。

金谷を出て一駅で新金谷に着きます。管理人がまだ小さかった頃に(父)に連れられてSL(蒸気機関車)を見に来た時に金谷~新金谷の区間には乗車しているので、今回の新規乗車区間は新金谷より先になります。

途中の家山で行き違いをした金谷行きの対向列車は16000系(元近鉄16000系)でした。現在も近鉄南大阪線・吉野線で同型車が現役を続けている16000系は初期車であるY01編成~Y03編成が大井川鐵道に譲渡されて、近鉄特急の塗装で普通列車の運用を中心に活躍しています。こちらでは16001F~16003Fとして3編成が在籍していましたが、必要車両数の減少や代替車両である南海6000系の確保などの影響があり現在は16003Fのみが残っています。

静岡県はお茶の名産地ということもあって、大井川本線の沿線にも茶畑が広がっているところがあります。

抜里~川根温泉笹間渡の間で鉄橋を渡る時に電車のシルエットが影になって浮かびました。

7200系の車内には東急時代からのものと思われる東急百貨店の広告が入ったつり革がぶら下がっています。この部分は変える必要が無いので、昔からのつり革が残っているのは地方私鉄に譲渡された東急の車両にはよくあることです。

大井川本線の終点である千頭に到着しました。元東急7200系を楽しめました。

千頭駅の大井川本線のホームは行き止まり式になっていますが、端部に機関車の連結位置を変えるための機回し線があるのはSL保存鉄道ならではの設備かと思いました。
この後は千頭駅で接続している井川線に乗車します。続きは明後日にお送りします。また見てください。
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- 2021/12/15(水) 23:01:50|
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