こんばんは。管理人です。昨日まで掲載していた活動記が終了し、新たなシリーズの記事を出す前のちょうど良いこのタイミングで京都市バスの記事を1つだけ出したいと思います。
ブログのネタが全然作れなかった昨年5月に過去の記録だけで京都市バスのちょっとユニークな路線を特集する記事を掲載して割と好評をいただいたのですが、今日はその時の記事と同じ趣向で京都市バスのちょっとユニークな路線2つを紹介します。
★祝!延伸&均一運賃化
・「8系統」(四条烏丸~西大路四条~太秦天神川駅~高雄~栂ノ尾)

梅津営業所(西日本JRバス委託)の担当路線で、京都市内有数の繁華街である四条烏丸から西大路四条(阪急西院駅・嵐電西院駅)と太秦天神川駅(地下鉄東西線)を経由してから国道162号線(周山街道)を通って紅葉が有名な栂ノ尾(とがのお)というところまで運行する系統です。京都市バスの中でも指折りの山岳路線で、途中の福王子停留所から栂ノ尾停留所までは同じ区間を西日本JRバスも運行しています。
バスの行先表示に高雄・栂ノ尾と表示されていますが、栂ノ尾まで運行するようになったのは今年3月のダイヤ改正からで、それ以前は現在は途中停留所となった高雄が京都市バス8系統の終点でした。高雄までの運行だった頃は乗車区間によって運賃が変わる調整運賃が採用されていて、四条烏丸~高雄だと運賃が530円となるなど同じ区間を運行する西日本JRバスの高雄・京北線と運賃が揃えられていたのがこの系統のユニークな点でしたが、先のダイヤ改正で西日本JRバスの一部便が折り返す栂ノ尾までの延伸を果たすと同時に全区間が230円の京都市内均一運賃区間に含まれました。

国道162号線の福王子停留所より先は勾配と急カーブがとても多い道で、山道を大型の路線バスで進むところは迫力があります。現在の京都市バスの路線でこのような山道を運行する区間は8系統以外にあまり無いので、阪急電車や地下鉄の駅から1本のバスでちょっとした旅気分を味わえるのもこの路線の魅力です。

途中の高雄停留所には車の待機場所のようなスペースが設けられていて、ここが終点だった頃の京都市バスはそのスペースを使って道路上で転回していましたが、現在は高雄が終点となる8系統は設定されていないので道路上でのバスの転回シーンは見られなくなりました。

延伸後の終点である栂ノ尾停留所付近の風景です。この近くに高山寺という有名なお寺があり、最寄りとなる栂ノ尾停留所付近には茶店がいくつか立ち並んでいるほか公衆トイレも整備されているので乗務員さんが休憩されるのは高雄よりも栂ノ尾の方が良さそうです。

栂ノ尾停留所に設けられているバスの転回場です。同じ区間を運行する西日本JRバスは京都駅から四条大宮や立命館大学などを経由して京都市右京区京北にある周山(しゅうざん)までの路線を持っていて、JRバスの一部便が栂ノ尾で折り返す際に使用していた転回場を延伸してきた市バスと共用するようになりました。ちなみに市バス8系統の栂ノ尾延伸と全区間均一運賃化に合わせて、西日本JRバスでも以前は京都駅~福王子の区間のみであった230円の京都市内均一運賃区間を栂ノ尾まで拡大すると共に、栂ノ尾より先の均一運賃区間外との運賃格差を小さくするべく周山までの運賃についても値下げが行なわれました。
また、市バス・京都バスの均一運賃区間内で使用出来る600円(10/1より700円)のバス一日券と京都市バス・市営地下鉄全線に加えて京都バスと京阪バスのいくつかの路線に乗車可能な900円(10/1より1100円)の地下鉄・バス一日券でも京都駅~栂ノ尾の区間であればJRバスに乗車出来るようになったので、高雄や栂ノ尾に行く用事は無くても市内中心部の移動でJRバスの利用が選択肢として選べるのは非常に便利です。
運賃面でも乗車券の利用面でも便利になった市バス8系統と西日本JRバス高雄・京北線の今後に期待したいです。
★風光明媚な沿線風景
・「59系統」(山越中町~宇多野~立命館大学~京都御所~四条河原町~三条京阪)
梅津営業所(西日本JRバス委託)の担当路線で、仁和寺・龍安寺・金閣寺などの有名な観光名所を経由してから市内中心部の今出川通りでは京都御苑(京都御所)の横を通り、四条河原町・三条京阪では阪急や京阪とのアクセスも担う路線です。
今回の記事では、路線の起点である山越中町停留所(やまごえなかちょう)を出て1つ先の山越停留所に着くまでの間にごく一部の便でのみ見られる車窓風景を紹介します。

59系統の一部の便は山越中町停留所を出てから山越停留所に着くまでに広沢池(ひろさわのいけ)沿いの一条通りを経由して、途中の広沢池・佛大広沢校前停留所(ひろさわのいけ・ぶつだいひろさわこうまえ)に停車してから次の山越停留所に向かいます。
ちなみに、広沢池周辺の地域は歴史的風土特別保存地区に指定されているため大規模な開発などが行なえないことになっていて、昔ながらの自然豊かな風景が広がっているのがこの地域の魅力です。

広沢池は冬場は水が抜かれるので葉の落ちた木々と共に冬の訪れを感じられます。この辺りは真冬の最高気温が2~3℃までしか上がらない日が度々ある上に朝方は氷点下まで気温が下がることがほとんどですので池が凍らないように水を抜くようです。

59系統のうち広沢池沿いを走る便は日中時間帯のみ1時間に1本の設定があり、業務上の連絡では山越中町発の往路で広沢池・佛大広沢校前に寄る便を59A,三条京阪発の復路でそちらに寄る便を59B,寄り道をしない便を59というようにして呼び分けているようです。往復共に広沢池に寄る便は現在は設定が無いようです。
今回の記事では京都市バスの中でも車窓風景が魅力的な2路線を紹介しました。また面白い発見がありましたら京都市バスの記事を出したいと思います。
明後日からは新たな旅行記をお送りしたいと思います。また見てください。
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- 2021/09/17(金) 23:23:27|
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