こんばんは。管理人です。今日は久しぶりの掲載となる京都市バスネタをお送りします。今回の記事では今年度の車両更新時期(令和4年1月~3月中旬頃)に新車に代替されて除籍されそうな車両を個人的な意見も交えながら紹介したいと思います。

まず初めに紹介するのは横大路営業所(阪急バス委託)に所属する695号車(2004年式)です。この車両は日野ブルーリボンシティーという車種で、写真の車両と1番違いの694号車が今年度の京都市バス最古参車両となります。市バスの車両は導入から18年を目安として更新が行なわれるので、今年度はこれらの2004年式車が優先的に除籍されそうです。

続いて紹介するのは烏丸営業所に所属する729号車(2004年式)です。この車両は西日本車体工業製の96MCというタイプの車体に日産ディーゼル製の駆動系を搭載するグループで、市バスには2003年式と2004年式が合わせて14台導入されましたが現在は登録番号が700番台の2004年式が烏丸営業所と横大路営業所(阪急バス委託)に3台ずつ残るのみとなっています。ゴロロロロ・・・と唸るようなエンジン音が個人的には大変好きなのですが、今年で18年目の車両ということで次の新車で代替される可能性が高いです。

こちらは九条営業所(本所)に所属する867号車(2005年式)です。いすゞエルガという車種で、年式の古い3桁登録車は屋根上の冷房装置が小さいのが外観上の特徴です。登録番号が800番台のエルガは事故による早期廃車を除くと昨年度の車両更新から除籍が始まっていて、現在梅津営業所の1台と九条営業所(本所)の2台がそれぞれの営業所内では最古参車両となりますが、今年度は2005年式のこのグループの更新を見送って3桁登録車が未だに多く在籍している他の営業所に優先的に新車を配分する可能性も考えられます。

こちらも九条営業所(本所)に所属する934号車(2005年式)です。この車両は西日本車体工業製の96MCという車体にいすゞ製の駆動系を搭載するグループで、西工車体にいすゞ製の駆動系を搭載する3桁登録車は市バスではこのグループのみの導入です。このグループも昨年度の車両更新から除籍が始まっていて、現在は梅津営業所(直営・西日本JRバス委託)と九条営業所(本所)に計6台が在籍しています。

大型車だけではなく中型車にも年式の古い車両があり、横大路営業所(阪急バス・MKバス委託)に計20台が所属する三菱ふそうのエアロミディという車種は全車両が2004年式です。写真は横大路営業所(阪急バス委託)に所属する810号車で、このグループは行先表示がLED式になっている点と変速機がマニュアル仕様である点が大きな特徴です。2004年頃の市バスの新車といえば幕式の行先表示がまだ当たり前で変速機は既にオートマチックに移行していましたが、このグループのエアロミディは元々京都市交通局の車両ではなくMKバスが京都市内で路線バス事業を始めるために用意した車両だったので同年代の市バス車両とは各部の仕様が異なっています。
しかし、京都市内におけるMKバスの路線バス事業参入に京都市交通局が反発したために、紆余曲折を経て既に用意されていたバス車両については一部を除いて京都市バスに編入するという形態が採られました。市バスの車両として扱われるようになってからは現在まで一貫して横大路営業所に配置されて、後年の改造で整理券発行機と乗車口のICカードリーダーが設置された車両は阪急桂駅や地下鉄竹田駅、京阪の中書島駅と淀駅に加えて向日市や長岡京市を走る路線でも幅広く運用されてきました。

元々MKバスが用意した車両ということで車内の座席モケットの色や床材も同年代の市バス車両とは異なっています。特に座席モケットの色についてはエンジ色の座席が主流だった頃の市バスの中では異色の明るいグリーンが採用されています。しかし、今年度の入札執行予定にて大型バス26台(うち5台は烏丸営業所)と中型バス16台の購入が分かる資料が公表されましたので、中型車の車両更新というのがこのエアロミディの置き換えを意味するものと思われますが、20台が在籍する2004年式の中型車に対して中型新車の台数が16台と少ない点が気になります。

今年度の車両更新で確実に除籍されると思われるのがいすゞエルガの天然ガス車3台です。梅津営業所(直営)に所属する1799号車、1800号車、1801号車の3台は2008年式ですが、天然ガス車両はガスタンクの使用年数が15年以内と定められているため市バスでは導入から14年で除籍される車両が多いです。現在市バスの天然ガス車両はいすゞエルガが6台残っているのみで、その内訳は2008年式と2009年式が3台ずつですので来年度(令和4年度)の車両更新を以って完全に消滅する見込みです。
この車両達の運用についてですが、基本的には京都駅から清水寺・八坂神社・銀閣寺・平安神宮を結ぶ急行100系統のみで使用されているようです。以前は京都駅から立命館大学までを結ぶ快速立命館系統(写真)やその間合い運用で205系統の固定運用も存在しましたが、いつの間にか急行100系統専用車になりました。しかし、最後の活躍場所になると思われる急行100系統を含む観光客向けの系統については流行のウィルス拡大の影響で4月25日から当面の間全便を運休しているので、流行のウィルスがこのまま暴れ続けると梅津営業所(直営)の天然ガス車3台は今後営業運行に入らないまま除籍される可能性も出てきそうです。

最後に、毎年の新車導入と並行して進められている既存車の行先表示幕のフルカラーLED化について触れておこうと思います。今年度も引き続き既存車へのLED化改造が進められることになりましたが、今年度の新車導入についての入札執行予定と同じタイミングで公表されたフルカラーLED表示機の購入についての入札執行予定によると近々落札するメーカーが決まるようです。昨年と一昨年はレシップというメーカーが全数を落札していて、今年も同じ結果になる可能性が高そうですがまだ分かりません。個人的にはレシップ製のLED表示機は大変見やすいと感じるので同社の機器が付くといいなと思っています。
写真は西賀茂営業所に所属する960号車で、3桁登録車ではあるものの2005年式と比較的経年が浅い上、営業所内の年式バランスも考慮してか令和元年度にフルカラーLED化が施工されました。令和元年度に集中的にLED化改造を行なった西賀茂営業所や昨年度(令和2年度)に運用効率化を図るべく積極的にLED化改造を進めた梅津営業所では表示幕車が残り少なくなっているほか、九条営業所(分所)では今年3月を以って早くも表示幕車が消滅していますが、洛西営業所や横大路営業所はまだまだフルカラーLED車が少ないので今年度はどれだけ増えるか楽しみです。
今回の京都市バスの記事はこれにて終了となります。またネタが溜まってきたら市バスネタをお送りする予定です。
明日は模型製作記をお送りします。また見てください。
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- 2021/09/01(水) 23:22:04|
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