こんばんは。管理人です。今回も旅行記「中国地方完乗への道」番外編の広電撮影記をお送りします。乗りつぶしとは別に広島電鉄を撮影・乗車しました。

広電本社前電停の手前から千田車庫に入庫する3000形(元西日本鉄道)です。この車両は宇品方面からの入庫ですので車庫前で向きを変えてから渡り線を通って車庫に入りますが、パンタグラフが2つある連接車(一部形式を除く)でも進行方向後ろ側のものを上げたまま走行します。広電の一部を除く連接車はパンタグラフが2つあって、進行方向前側のパンタグラフを上げて走行するのが定位となります。終点で折り返すときもパンタグラフを上げなおすのですが、入庫のときは短距離の走行である上にポイントの動作に影響が無いことからこのような光景が見られます。

土橋電停(どばし)です。ここは江波方面と西広島方面の分岐点で、電車の行き先によって停止位置が異なります。ホーム前側の「己」が広電西広島(己斐・こい)行きの停止線でホーム中央付近の「江」が江波行きの停止線です。

電車の行き先によって停止位置を変えることで電停前方の分岐器を動かしています。架線に付いているのが赤い矢印で示した分岐器動作スイッチで、少し間隔を空けて2つ並んでいます。このスイッチと電車のパンタグラフが接触することで分岐器を動作させているのですが、2つのスイッチを続けてタッチしてホーム前側の「己」で停まるのが分岐器を曲がる西広島行き、スイッチを1つだけタッチしてホーム中央付近の「江」で停まるのが分岐器を直進する江波行きです。スイッチを2回続けてタッチすると曲がる方向に分岐器が動き、1回だけタッチしてしばらく間隔が空くと分岐器は直進方向に向きます。全長の長い連接車が2つあるパンタグラフのうち進行方向前側の1つだけを上げて走るのはパンタグラフが前に無いと分岐器が変わるタイミングと電車が通過するタイミングが合わなくなるのでかなり重要な要素です。

2号線の西広島行きです。広島駅~宮島口の区間を運行する2号線の中でも広電西広島(己斐)が終点となる区間列車は行き先を青字にして宮島線直通の列車との識別を図っています。2号線で運用される連接車のうちLED表示の車両は単色での表示ですので制御機器更新に伴って行き先表示のLED化が進んでいる3800形・3900形の幕車は今のうちに記録を増やしたいです。

8号線で運用中だった900形(元大阪市電)にも乗車出来ました。昨年3月に広電を訪れた際には数両程度が運用入りしていましたが、それから1年と5ヶ月が経ち1000形「GREENMOVER LEX」が勢力を拡大する中で運用入りする900形は今回出会えた913号車が最後の1両とのことです。

この日の運用を終えて車庫で洗車中の600形(元西日本鉄道)です。譲渡されたときから少数のみの在籍だったことから早々と置き換え対象となったので現在は602号車の1両のみが残っています。

750形(元大阪市電)にも乗車出来ました。元の車両が戦前の製造で老朽化が進んでいることから一般の運用で営業運行を行なうのは762号車の1両のみが残っています。

車内は木張りの床とゴツゴツした鉄板の床下点検蓋が趣があります。車内に漂う古い車両独特のオイルの匂いを感じながら乗車しました。運用に入る機会が少なくなりつつある中、この日は朝ラッシュ時間帯が終わってからも昼間に3号線で運用入りしていました。

他社からの移籍車両に付けられている移籍銘板です。元の事業者名と広電に移籍した年が記されています。移籍車両と元の事業者に対する敬意を感じられます。
旅行記の番外編となる広電撮影記はこれにて終了です。次回からは旅行記「中国地方完乗への道」の本編に戻ります。明日は(父)の記事で更新予定です。また見てください。
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- 2020/09/19(土) 23:19:58|
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