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banbanさんの鉄道日記

京都在住の鉄道好きが送る活動日記です。

過去写真から何かを探るシリーズ(第3回:JR207系)

こんばんは。管理人です。活動ネタがなくなったときに時々お届けする(かもしれない)シリーズです。3回目となる今回はこれまでの活動の中から「JR西日本207系」をテーマとして取り扱っていこうと思います。
207系は管理人が一番好きなJRの電車で、JR西日本の関西地区の色々な路線で走っています。

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片町線(学研都市線)の放出駅に入線する207系の快速電車です。学研都市線とJR東西線では207系と321系の2つの形式のみの運行となっていて、普通から快速まで幅広く運用されます。


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(再掲載)

まずは207系についての簡単な説明です。一番最初に登場した番台区分が写真の0番台で、1991年から製造が始まりました。現在は7両×1(F1)と4両×22(Z1~Z15,Z17~Z23)の他に1500番台と混結する500番台モハ(元番号+500)を含むH編成(4両)が16本います。上り方先頭がクハとなっているのが後に登場する番台区分との違いです。制御装置はVVVFインバータと電機子チョッパを併用する珍しいシステムとなっていて、加減速のときに「プー」という音が聞こえるのが特徴です。

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この形式の量産先行車のF1編成です。試作的な要素のある車両ですが、900番台はJR東日本に引き継がれた国鉄型の207系が使っていたのでそれと被らないように1番から付番されました。したがって0番台量産車は2番から(モハ207は3番から)付番されています。
形式内で唯一の7両固定編成で、先頭の連結器とスカートが量産車と異なるのですぐに見分けが付きます。また、同じ3M4Tの組成でも下り方から2両目に電動車のある207系はこの編成のみで、走行音も0番台量産車とは若干異なるのでとても面白い車両ですが共通運用の207系68本と321系39本を合わせて107本あるうちの1編成ですので出会えると大変嬉しいです。

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続いては1000番台です。1993年から製造が始まったグループで、この形式では一番数の多い番台区分です。現在は4両×18(T1~T17,T19)と3両×55(S1~S17,S19~S55,T18改)と休車(モハ207-1032)がいます。0番台H編成に組み込まれる1500番台モハは-1534(H1)と-1535(H7)を除いて1000番台からの改造です。モーター出力の小さい0番台は1M2Tの3両編成だと東西線内の急勾配での性能面の懸念があったため出力の高い1000番台モハを改造して組み込み、足りない2両分は1500番台を新製しました。東芝製GTO-VVVFインバータ制御で、207系にはまったきっかけがこの番台の走行音です。
写真は東西線からの列車を尼崎駅で撮影した1コマで、同線に乗り入れる207系・321系とかつて乗り入れていた223系6000番台は離線防止のためパンタグラフを2つ上げて走行します。

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(再掲載)

数の多い1000番台の中でも一番最後に出てきたS54とS55の2本はJR西日本の後藤車両所(鳥取県)で製造されました。西日本旅客鉄道株式会社の文字が入った製造銘板がかっこいいですね。

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207系で一番新しい2000番台です。4両×11(T20~T30)と3両×12(S56~S67)の全車健在です。この番台は走行機器が223系2000番台に準じた物に変更されていて、側面の扉横にモーターの排熱口がある点も同系と同じです。最初の3編成を除き客室窓が着色ガラスとなっていて緑がかったような見た目です。基本的には2000番台同士で7両編成を組んで走りますが、3両編成が1つ余るので、S61編成は1000番台のT10編成と組むことが多いようです。営業運転中に連結解放を伴う運用が無くなってからは0番台と2000番台は相性が良くないのかあまり連結していないみたいです。

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(再掲載)

基本的に7両編成での運用が多いですが、和田岬線の103系が検査や不具合などで運用に入らないときは207系が代走します。どちらの場合でも長期の離脱となるケースが最近特に多く、ネットなどで目撃情報が挙がってからでもしばらくの間走るので京都在住の管理人でも時間があれば見に行くことが出来ます。
一応7両編成を2つ分解して3両(S編成)同士を連結して6両編成を組成することが多いのですが、ごく稀に4両+3両の4両側のモハを抜いた3両+3両の場合があるようです。

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2014年からはリニューアル工事が始まり、現在も継続して行なわれています。当初は量産先行車を除く0番台全車を対象として始まりましたが、途中から1000番台も施工対象に追加されています。もうすぐ車齢30年を迎える量産先行車は現在も施工対象外のようで今後の動向はわかりません。
前面デザインが321系に準じた配色に変更され、"7両編成の"先頭に立つ車両は前照灯がHID式、尾灯がLED式に交換されましたが最近の出場車は前照灯もLED式のものにマイナーチェンジされていて、既に更新済の編成も検査のタイミングなどで前照灯を交換している例があるみたいです。走行機器類も更新されていて、0番台と1000番台でそれぞれ違う走行音を発します。また最近の0番台更新車は更新時に制御器の他にモーターも交換されて大阪環状線の323系に似た音を発するようになっています。走行音の変遷が結構ややこしいことになっていて、最近の動向は掴みきれていない部分もあります。

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(再掲載)

車内の座席横に大型の仕切り板が取り付けられ、従来は7人掛けだったところを真ん中に仕切りを設けて6人掛けにして1人あたりの着席幅を広げています。また、立ち客向けに座席部分にポールが設けられたりつり革がオレンジ色の太いタイプに交換されて設置場所を増やしていたりするほか、通常と異なる揺れを検知したときに作動する装置も付いていて、2005年以降JR西日本が取り組んできた安全対策の集大成という位置づけの車両となっています。これからの活躍に期待できますね。

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(再掲載)

たくさん追いかけてきた207系ですが、模型の方は長らく再生産されないままだったTOMIXの製品が今年ようやく再生産されたので購入しました。これで家でも207系を楽しめます。
明日は今のところ(父)の記事で更新予定です。GWの中の祝日ですが出勤するそうで、活動は出来ないそうなので、模型か小ネタで更新するそうです。また見てください。
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  1. 2020/04/28(火) 23:18:43|
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